2007年5月31日木曜日

VMWareで遊ぼう

Windows上に仮想PCを実現出来る方法としてVMWareというものがあります。これはWindows上で別のOSを走らせるプログラムです。Linuxと呼ばれるOSを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?Linuxは無料で手に入るOSです。Microsoft Officeみたいなプログラムや、Adobe PhotoShopのようなプロが使う高価な画像編集ソフトとほど近い機能を持ったGimpというプログラム等、個人の趣味の範囲で楽しむには十分以上の機能が無料で手に入るシステムとなっています。通常ですと自分の持っているPCにインストールして使うこととなるわけですが、そのためにバックアップを作成してWindowsを入れ直しながら、Linux用のハードディスクスペースを確保するといった作業を踏むのはとっても面倒ですし、時間がかかるものとなってしまいます。

そこで登場するのが仮想PCの技術です。これにより、新しいPCを今のWindows上に実行しているような環境が手に入ります。百聞は一見にしかずですので、実際にやってみましょう。HDDに5GB程度の空き容量と512MB以上のメモリーがあれば、すぐにある程度快適な仮想PC環境が手に入ります。

まず、仮想PC環境の構築です。VMWare Playerというソフトウェアを手に入れましょう。

http://www.vmware.com/download/player/


へアクセスし、VMware Player 2.0というプログラムをダウンロードし、インストールします。これが最初のステップです。

次に、このVMWare Playerで使う仮想のPC環境を準備します。これにはQEMUというプログラムが必要となります。こちらのページからqemu-0.9.0-windows.zipというファイルをダウンロードしましょう。解凍して、Cドライブの中に保存しておくと後で分かりやすくて便利です。

Windows XPを使っている場合は、スタートメニュー→ファイル名を指定して実行とクリックし、そこに
cmd
と入力してEnterキーを押します。するとDOSプロンプトという見慣れない画面が出て来ます。きっと、

C:¥Document and Setting¥自分のログイン名>

と表示されていることでしょう。ここで

cd ..

と入力しEnterを押します。そして再度

cd ..

と入力しEnterを押すと

C:¥>

と表示されるはずです。次に

cd qem

とまで入力してタブキーを押しましょう。

cd qemu-0.9.0-windows

と残りが入力されるはずです。ここでEnterを押します。

C:¥qemu-0.9.0-windows>

と表示されているところに

qemu-img create -f vmdk linux.vmdk 5G

と入力してEnterを押します。これでLinux用の5GBの仮想ファイルが作成されます。次に、この仮想ファイルをVMWare Playerが認識して仕えるようにするための設定ファルを作ります。

メモ帳を起動して、以下の設定をコピペします。


config.version = "8"
memsize = "256"
ide0:0.present = "true"
ide0:0.fileName = "linux.vmdk"
ide1:0.present = "true"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "atapi-cdrom"
ethernet0.present = "true"
ethernet0.connectionType = "nat"
guestOS = "otherlinux"


保存する時に、ファイル>名前を付けて保存を選び、ファイルの種類から「すべてのファイル」を選択し、

linux.vmx

と名前を付けて保存します。保存先はCドライブ内に作成した

qemu-0.9.0-windows

の中に入れておくと良いでしょう。

次に、CD-ROMもしくはDVD-ROMドライブにLinuxのCDもしくはDVDディスクを入れます。これは様々なLinuxがありますので、お好みのものを選んで下さい。個人的にはVineLinuxを勧めます。初心者向けの簡単なLinuxであるといえるでしょう。ダウンロードからCDのisoイメージファイルを手に入れられますので、後はこれをCD-Rに焼き付けるだけでOKです。焼き終わったら、再度CD-ROMもしくはDVD-ROMドライブに挿入します。

いよいよ仮想PCの起動です。VMWare Playerを起動します。スタート>すべてのプログラム>VMWareの中に入っています。起動すると設定ファルの場所を聞いてくるので、先ほど作成した
linux.vmx
を指定し、読み込ませます。VMWareが起動し、LinuxのCDを読みにいき、インストールが始まります。後はご自由にお楽しみ下さい。

2 件のコメント:

haseller さんのコメント...

これを使って、MacOS Xを起動させる方法がネットに載っていますね。ま、個人的にMac使っているので、不要ですが、Windowsでちゃんと起動するあたり面白いなって思います。あ、重そうですがw

dkc さんのコメント...

実際、重たいらしい。

とはいえ、VMWareで走らせるくらいなら、インストールをしてしまえる方が良いに決まっているMac OS X。

付け加えるなら、Appleの方がDELLよりも安く同じスペックのPCをゲット出来る昨今、Macを買ってParallel DesktopでWindowsを動かした方が遥かに便利という事実がある。んー。

MacBookなどいかが?