2007年7月20日金曜日

日中関係

中国のとの貿易が対米貿易よりも巨大になっている日本で、国民の意見が中国製品は危険だ云々という発言はおかしすぎてどうにもならない。っていうか図にのってる?

かつて日本製品といえばアメリカで粗悪品の代名詞だった。イギリスが植民地時代に誇った栄華はアメリカ経済の発展と共に衰え、アメリカが世界の先端に立った。

日本が戦争に負けて復興を目指していたとき、日本製品は粗悪品の塊だった。品質管理という言葉すらなく、アメリカが手を貸し、高品質化を目指して日夜働き続けた。いまや大成功を収めている家電メーカーである松下電工もオランダのフィリプス社から高い金を払って特許をライセンスし、そのノウハウを吸収して大きくなってきたのである。要は、かなりの苦労があって粗悪品時代を乗り越え、Made in Japanが高品質の代名詞となったわけだ。

そんな自分達の苦労した姿が少しでも心に焼き付いていれば、一生懸命苦労して世界経済に参加しようとしているお隣の国の姿を笑うことなど出来ないはずだ。かつての自分達の姿、それを見て「みろよ、あいつらの作る製品は粗悪品やまがい物ばかりで、食べ物にいたっては毒を平気で食ってやがる」と。馬鹿か?と。自分達が同じような状況だったのは半世紀も経たない昔のことなのに。

そして、アメリカの成功者たちは少し前に日本の成功を見てこう言った。「日本が成功する前、われわれはあのように昼夜を忘れて仕事に没頭していた。彼らが世界のトップに君臨するのは当然のことで、我々がただ怠惰になっただけだ。」と。

同じことが今の日本にも言える。明日目を覚ませば、Made in Chinaは世界のトップに君臨する高品質さを格安の値段で提供していることだろう。そしてMade in Japanなど見向きもされなくなるのだ。

それはアメリカに起こったことで、いずれ日本も同じような目に遭う。図に乗って自分が優秀だって思った瞬間に明日笑われているのが自分だってことに気づくんだ。

いい加減、目を覚ませばいいのに。

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