2007年8月20日月曜日

ネットワークの力と世界経済

アメリカの住宅ローンの焦げ付き問題が全世界へ広がった後に、アメリカ政府から金利の引き下げの対策が発表された。その流れを受けて、アメリカの平均株価は金曜日に大幅に高値をつけて暴落の下げ幅はある程度調整を見せている。世界最高の投資家とされるWarren Buffett氏は「このような暴落時には不当な安値まで株価が下がる企業がある」と発表し、まさに株を買うのに最適な時期であるかのような発言も出た。

そんな状況が先週。で、週明けの本日日経平均は大幅に上昇。安値のついた株に大きく買いが入っている状態だ。インターネットの発達により、個人でも世界のお金の動きが素早く把握出来るようになって来た。一昔前だったら、暴落が起きた後は先行きが中々見えずに暴落を続けただろうし、もっとパニックに陥った人も多かったように思う。

株式市場は気まぐれで感情的な値段が飛び交いやすい場所だといった見方がされて来たが、全世界がネットで繋がり、ほぼリアルタイムで情報共有がなされ、それが個人レベルで万人に行き渡る時、自由市場は本来の最適な値段設定に近づいていくのではないか?と考えてしまう。もっとも、それでもパニックが起きることはあるだろうし、あまたある企業の中からいい業績を上げていても、不当に安い(あるいは高い)まま放置されている株価の企業は消えないと思うけど。

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