2008年1月22日火曜日

暴落を歓迎

株を買うときの絶好の機会は、みんなが株に対して悲観的になっている時です。それは、悲観的であればあるほど安いと言えます。

損をするパターンは、みんなが株は良い良いと騒ぎ出した後に、そんなに良いなら買ってみようかな?と重い腰を上げて行動する時です。その頃には株価はピークを迎え、下落の始まりとなります。

逆に株価の下落が止まりませんという時には、株価は急速に実際の価値よりも低い値段まで下がります。半額セールをやっていると、とてもお得感が広がりますが、株価も同様です。もっとも、自分が損をするのでは?という感情が多くの人の邪魔をします。そこでアマノジャク的に集団の逆の行動をとることで大きな利益となります。

もっとも、株の回復には数年から長いと10年を超える期間を要することになるので、余裕のある資金を使う方が良いです。生活資金をすべて注ぎこんんでしまうと、さらに値下がりした時に困ることになってしまいます。10年、20年後には働かなくても済むくらいのお金持ちになっていると想像しながら、のんびりと待ちましょう。

また、こうした暴落の機会はめったにないので、しっかりと時期を逃さないようにしましょう。この時期を逃して、再度上昇が始まった時に慌てて行動すると痛い目をみることとなります。

すばらしい投資というのはバス停のようなものです。乗りたかったバスに乗れないと慌てて追いかけますが、いくら頑張っても追いつけないのです。そうこうしているうちに別のバスがバス停にやってくるわけですが、バスを追いかけている人々は、そっちのバスも乗れないで後悔することとなるのです。これは暴落が始まった時に慌てて売る人々も同様です。

常に次のバスが来ることを覚えておきましょう。そして、その機会に備えて常日頃から資金を貯めておく習慣をつけましょう。少なくとも収入の10%は絶対に使わない形で貯金しておきましょう。

40代から50代に入った頃には遊んで暮らしている老後が待っています。


損をして覚える株式投資 (PHP新書)

0 件のコメント: