2008年1月25日金曜日

サブプライムとは何ぞや

多分、経済に関心がない人にとっては、ここでサブプライムの影響で云々と言っても理解も興味も起きないと思うので、それを分かりやすく説明しているページを紹介。

やる夫で学ぶサブプライム問題

これを読むと何故住宅ローンの貸付で全世界の金融に影響が起こったのかが良く分かる。アメリカだけでなく、ヨーロッパやアジアなどにも問題としてやって来たのは、信用の低い住宅ローンを全世界の金融機関で負担しあったような形になったから。

不動産の価値が値上がりし続けるなら、それを売れば借金を返すどころか儲けまで生れるけど、不動産が値下がりすれば借金は消えても(購入する家を担保にして借金をする貸付方法のためこれが可能。借金が返せなくなったら、ローンを借りている銀行などに家を明け渡せば借金は無くなる。しかし)、それを負担する銀行の損失になる。銀行はローン自体を債権として売り、投資家はローンとその利息などの利益を得ることが出来たのだが、元である借方が破綻してしまえば、手にはいるはずだった利益も元本も消えて無くなると言うわけ。これを世界中で負担しあっていれば、大本がこけた時に、全員がこけることとなる。なんとも馬鹿げた話。

これらのサブプライムの債権を購入した投資銀行は、損失分を補うために手持ちの株を売り払って現金化し、その損失に充てるわけですが、全員が株を売れば市場は当然暴落します。そして、全世界同時株安ですね。

こんなにパニックになると、当然株価は本来の価値よりも遥かに低くなるので、そこを現金が余っている人々で買い上げれば、数年後にはお金持ちと言う流れになりますが、株が下がっている時に買える精神力を持っている人は少ないものです。

で、こうした大規模な株安の元となった損失を少しずつ埋め合わせをしていかなければならないので、多くの投資銀行は少し利益を出しては売り、少し利益を出しては売り、と徐々に損失の埋め合わせを図ります。それが世界規模で起きるとなると、当然株価も上昇、利益確定の売り、また上昇、利益確定の売り、また上昇という上下運動の激しい中、徐々に回復していくと思われます。

これは個人のように機動力がある場合、利益を出しやすいと思われます。短期的に上下を繰り返すのであれば、少し上がっては売って、暫く下がるまで我慢し、下がったら買って、我慢して上がるのを待ち、また売って、ということが出来ます。逆に、この上げ下げに踊らされてしまうと損をします。自分が売った後で株価が上昇し続けても、きっと下がる時が来ると待ち、また自分が安いと思って買った時にさらに下がり続けても、きっと上がる時が来ると待てる精神力を養うのに最適な時期です。

余裕資金があるなら、良い勉強になると思います。



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