2008年4月11日金曜日

ダライ・ラマ:ムカつく人との付き合い方

ダライ・ラマの本を読んでいたら、むかつく人の存在についての記述があった。

むかつく人と言うのは大切な存在であると言う。それは時として自分の師を超える貴重な教えを教えてくれる人だと言う。その理由と言うか、その捉え方、視点にちょっと面白いものを感じた。

例えば、仮にもし全ての人が聖人のようになっていたら、全てが平穏な状態であり、心が乱されることがない。でもこれは、心が乱されないことによって、成長するための試練も奪われることになるという。仏教の教えに従って悟りを得るために心の修練を積まなければならないのに、周りがみんなやさしくてニコニコしていたら、いつまでたっても修練にならない。

なので、世の中には人をイライラさせる存在がいるわけだという。そして、それらの人々の存在があることで、自分に成長の機会が与えられる。それを感謝すべきだと言う。さらに忘れてはいけないことは、心と言うのは常に移り変わる存在であるため、例えその時に人をイライラさせる存在の人でも、次の瞬間には人をイライラさせない存在に変わっていることを忘れてはならない点。

こうして他者との素晴らしい関係の中、人々は悟りへと導かれるというわけです。by ダライ・ラマ。

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