2008年12月24日水曜日

連泊して気づくリッツ・カールトンの凄さ

こちらの写真にリッツ・カールトンの作り出す、ゲストが感じる不思議な心地良さを作り出す理由が写っていたりします。

それは、このタオルの上に並べられた存在の数々。特に綿棒。

夜にシャワーを浴びた後、綿棒で耳を掃除し、髭を剃り、歯を磨きました。で、次の日の昼にハウスキーピングが部屋を掃除したわけですが、各種アメニティを補充した後、この写真のようにバスルームをセットしたのだと思います。ここで注目したいのは綿棒です。

綿棒を始めとして、歯ブラシや髭剃り用のカミソリはシンクの右手にある引き出しの中に、それぞれ個別に箱に詰められて入っています。綿棒は複数個が切り離しタイプのビニールに包まれて入っています。
で、ここで何が凄いかと言うと、歯ブラシや髭剃りは出しっぱなしにしていたので、それをこの画像のようにタオルの上に並べておいてくれるのは、対応としては単純に「なるほど」と思わされる話なのですが、、、綿棒!!これが凄い。綿棒は決して出しっぱなしにしていたわけではなく、引き出しから一本だけ取り出し、それを使った後にゴミ箱に捨てていたわけです。きっとそれをハウスキーピングの人が掃除をしている時に見て『ああ、この人はシャワーを浴びた後に耳を掃除するのに綿棒を使うんだな。』と考え、ならば本日シャワーを浴びた後に使うはずである綿棒を一本取り出して置いた方が便利かもしれないと推測し、それを実行しているのが、この画像の状態になるわけです。

当然、それを利用する自分としては、耳を掃除したい時にわざわざ引き出しを開けて、綿棒を奥から取り出し、そこから一本だけを切り離してビニールを剥がし、ようやく使える状態にするよりかは、目の前にただ綿棒が置かれている方が遥かに楽です。

今回連泊してみて『ああ、こういうことか』と気づいたリッツ・カールトンの神秘性は、素朴で単純なものだったわけですが、実に素晴らしいと実感した次第です。こういう細部に宿る神秘性は、他のホテルでは中々お目にかかれません。単純に凄いです。



リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間




リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功の法則




The New Gold Standard: 5 Leadership Principles for Creating a Legendary Customer Experience Courtesy of the Ritz-carlton Hotel Company

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

>こういう細部に宿る神秘性は、他のホテルでは中々お目にかかれません。単純に凄いです。

日記を読んで、その凄さを実感してみたくなりました。

来月、東京に遊びに行くのですが、宿泊先を早速、リッツ(クラブデラックス)に変更してみました。

dkc さんのコメント...

初めての宿泊の場合には、ホテルのスタッフと気軽に色んな会話を楽しまれると良いと思われます。

何度か宿泊すれば、それなりにその人の好みとかもホテル側で把握出来ると思うのですが、初回だと何もデータがない状態なので、スタッフも先回りしてサービスするのが難しいかと思われます。ですので、スタッフの方とあれこれと話をすることで、それが早めに伝わり、より早くサービスに反映されるかと。

もっとも、初回の宿泊はサービスよりも都内で一番高い建物からの夜景やホテルのハードウェア的な部分に目を奪われて、それだけでも十分感動出来ると思いますけど。

ご参考までに。